顔がうみだらけ……。
弟ワンコの福と暮らし始めて1週間たった頃でした。
ご飯に呼んでも少し頭を持ち上げるだけで動こうとしないのです。
ゲージの中で毛布にくるまったままです。
異変を感じ抱き上げるとパンパンに腫れた顔から出た血の混じった膿が毛を濡らしています。
拭こうとすると低くうなって激しく噛み付きます。
それに片目が閉じたままです。
急いで病院行こう!!
待合室で
『もうすぐみてもらえるからね。』
『頑張るんだよ。』
声をかけるとしっぽをファサファサと振ります。
顔が痛くて意識朦朧としているのに、けなげにも
私の声に応えてくれます。
涙と愛おしさが止まりませんでした。
やっと福の番です。
ここぞとばかり、あっちもこっちも『心配なんですぅ』と聞きまくり。
体中くまなく見ていただきました。
先生のお見立ては、流涙症と顔ダニのせいで感染症を起こしているとのことでした。
お腹のポチポチは膿皮症、背中のフケはアレルギー体質が原因かもしれないと。
そして、どうやら片耳の一部にかじり取られた跡ががあると……。
アンビリーバボ!!
彼は生まれてからの5ヶ月、なんと過酷な生活を送ってきたのでしょう……。
人間を恨んでもいいはずなのに、この子は私の手を舐め、しっぽを振り、外から帰ると喜んで出迎えてくれます。
マジで天使です。仏です。神です。
一生幸せにしますからぁ〜〜〜!
お薬は、抗生剤と顔ダニの駆除薬と目薬をいただきました。
2、3日すると激しい痛みが治まったようで、朦朧としていた意識がはっきりしてきました。
時々痛みが襲ってくるようで、急に立ち止まり一点を見つめボーッとした後、そろりそろりとゆーっくりゲージに戻りうずくまっております。
顔からの血と膿は相変わらずドバドバ出てます。
大量の涙と混じって目の下の毛がビッショビショ。
薬で菌をやっつけても、このままじゃまた他の菌に感染しそうです。
次回は完治までの日々をお送りします。
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